Linuxの基本操作

基本的なLinuxの操作方法を学習します。

端末の操作

画面左のランチャーにある「端末」アイコンをクリックします。

ウインドウが開き、下記のような文字列が表示されます。

ubuntu@ubuntu:~$ 

これは、「ユーザID@コンピュータ名:現在のディレクトリ$」を表しており、現在のディレクトリ欄の「~」(チルダ)は、現在のユーザのホームディレクトリを表します。

ディレクトリ操作 (ls, cd コマンド)

現在のディレクトリにある、ファイル、ディレクトリは、lsコマンドで表示できます。

ubuntu@ubuntu:~$ ls
Desktop Documents Downloads Music Pictures Public Templates Videos catkin_ws ubuntu@ubuntu:~$

現在のディレクトリは、cdコマンドで移動できます。以下のように、cdコマンド実行後、現在のディレクトリ欄が変化していることが確認できます。

ubuntu@ubuntu:~$ cd catkin_ws
ubuntu@ubuntu:~/catkin_ws$

「..」 は、一つ上のディレクトリを意味します。

ubuntu@ubuntu:~/catkin_ws$ cd src/
ubuntu@ubuntu:~/catkin_ws/src$ cd ..
ubuntu@ubuntu:~/catkin_ws$

また、cdコマンドをディレクトリを指定せずに実行すると、ホームディレクトリに戻ります。

ubuntu@ubuntu:~/catkin_ws$ cd
ubuntu@ubuntu:~$

以降、セミナー中で入力するコマンドや実行結果は、ユーザID、コンピュータ名、ディレクトリを省略し、下記のように表記します。

$ ls
Desktop Documents Downloads Music Pictures Public Templates Videos catkin_ws $

ディレクトリ作成 (mkdir コマンド)

指定した名前のディレクトリを作成します。

以下の例では、テンポラリディレクトリ(/tmp/)に、test-directoryという名前のディレクトリを作成します。(テンポラリディレクトリは終了時にクリアされて空になります。)

$ cd /tmp/
$ ls
... $ mkdir test-directory
$ ls
... test-directory

タブ補完

Linuxの端末でコマンドを入力する際、途中まで入力した後にTabキーを押すと、可能な場合には、自動的に続きを入力してくれます。続きが出てこない場合は、もう少し先まで入力してから再度トライしましょう。

$ cd ~/cTab
$ cd catkin_ws/

実行中のプログラムの停止

実行しているコマンドを途中で止めたい場合には、Ctrl+cを入力します。下記の例は、yesコマンド(yと表示し続けるコマンド)を実行して、Ctrl+cでそれを停止します。

$ yes
y y y y Ctrl+c ^C $

コピー&ペースト

端末の画面中でのコピー&ペーストには、キー入力で行う方法と、マウスのみで行う方法があります。キー入力で行う際は、コピーしたい文字列を選択してCtrl+Shift+cでコピー、Ctrl+Shift+vでペーストします。

$ cd
$ ls
Desktop Documents Downloads Music Pictures Public Templates Videos catkin_ws 選択して Ctrl+Shift+c $ cd Ctrl+Shift+v $ cd Desktop

なお、ブラウザなど、端末以外のソフトでは、Ctrl+cでコピーができます。

マウスのみでコピー&ペーストを行う際は、コピーしたい文字列を選択して、そのまま中ボタンをクリックすることで、ペーストします。

$ cd
$ ls
Desktop Documents Downloads Music Pictures Public Templates Videos catkin_ws $ cd 選択して中クリック $ cd Desktop

端末を複数開く

ロボットのプログラムを実行する際、複数の端末ウインドウを使って操作する場合があります。Ctrl+Shift+nで新しいウインドウを、Ctrl+Shift+tで新しいタブを開くことができます。

コマンドの履歴

端末のコマンド入力時に、上キーを押すと、これまでに入力したコマンドを再度呼び出すことができます。

$ 上下キー